理事長あいさつ

2014.06.01

 

今回は、『仕事を通してわかる生き甲斐とやり甲斐』について少しお話をさせて頂きます。

この地球上の生き物の中で仕事をするのは、人間だけです。中には動物園や水族館やサーカスなどで芸を見せる動物もいますが、これも仕事と言えば仕事ではありますが、動物が自主的に仕事だと意識してやっていることではなく、人間の都合を押し付けているだけのことであり、仕事とは言えません。実際に野生動物の生活は、毎日食べ物を見つけて、繁殖(子孫を残す)ことだけで生きています。まさに弱肉強食の世界で生きているのです。力の強いものが力の弱いものを食し、繁殖の優位性を保つのです。

これに対して人間は、仕事を通して生活の糧を得て、秩序を保って社会生活を送ります。人間は、食を得るためにだけに仕事をしているのではありません生活するための“糧”を得るために仕事をします。糧とは、食物そのものだけではなく、生きるための「心の栄養」「活力のもと」「エネルギー」などの意味も含まれます。さらに、人間は仕事を通して、自分自身を表現できる場が持てると認識するべきです。

自分自身を表現できる場を持つということは、仕事を通して、自分自身の技量や能力を上げて周りから評価され、信頼を得て、周りの人に喜んでもらえることが“生き甲斐とやり甲斐”という広義の“生きる糧”につながっていくのです。自分自身を表現するということは、自分の仕事が正当に評価され、周りの人々に喜んで貰えた時にこそ私たちの中に真の喜びが生まれるのだと思います。

この考えや行動こそが、『忘己利他』の精神(天台宗の教義の一つ)となります。

すなわち、自分の都合や自分の利益、自分の喜びを優先させるのではなく、己を忘れて他人の利益(他人が喜んでくれること)に供することが自分の中の本当の喜びに通じるのです。

人間は、唯一それができる生き物であり、他人の喜びを優先させることが自分自身の真の喜びに一番近づくのであるということを知るべきです。

人は、仕事を通して多くのことを学びそして大きく成長します。仕事を通して自分自身が成長できることや他人に喜んで貰えることこそが自分の存在意義につながるのではないでしょうか。

ときに『自分は必要ない人間だ』と考え、仕事を辞めたり途中で投げ出したりする人がいますが、必要とされる人になるためには、他の人の願いを理解して他の人の喜びを自己の喜びと考えられる人になることが大事なことです。確かに常に他の人のことを考えて行動することは非常に難しいことではありますが、まずは周囲の人の喜びを優先させることを念頭に置くことから始めてみましょう。

 

理事長 加賀 公英

 

 

 

 

2012.04.01

人は、困難なことに直面した時に“困難をどう捉え”“こんなんについてどう考え”“困難に対してどう行動するか”ということが、その人の『人間力』や『生命力』が問われるところです。

物事が順調にいっている時には、個人差も能力も問われないが、順調にいかなくなった時ほど個人差が出てきます。そして、その対処の仕方によって大きく成長していく人とそうでない人の違いが出てきます。


そこで重要なのは、自己の考え方にあります。どんな状況の時でも、“絶対に諦めない”“絶対に逃げない”“何度でも挑戦し続ける”“必ずどんな困難なことでも解決できる方法があると信じる”という考え方が大切です。 “自分には無理”“自分には不可能だ”と考えた場合、その瞬間から解決の道は閉ざされ、困難を乗り越える力もなくなります。

私たちには、乗り越えられない試練は与えられないと信じることです。どんな試練でも自分を成長させてくれる糧になると考えて、未来に向かって明るく、力強く生きていくことが幸せな自分の未来を築いていくことにつながるのです。

私たちは、過去、現在、未来へと生きていきます。過去の考え方や行動のすべてが現在の自分自身を形作り、現在の考え方や行動のすべてが未来の自分自身を形作るのです。


このように過去、現在、未来へと一本の糸のように連動していることを忘れてはいけません。

今、自分に困難な問題が降りかかった時には、悲観的な考え方を捨て、困難を乗り越えるのだという前向きな気持ちへと考え方を変えるのです。考え方を変えれば、行動が変わり、行動が変われば習慣が変わり、習慣が変われば人生が変わり、人生が変われば運命さえも変えられるのです。

自分に起こる良いことも悪いこともすべて自分が原因である・・・とまずは自覚して下さい。自分の未来を明るく幸せにできるのは、自分でしかありません。また、明るく幸せな未来を手に入れたいのであれば、自分自身の力を信じ、前向きに挑戦し続けることです。


このことを肝に銘じ、皆さんが明るく前向きに生き、幸せになることを心から願っております。


寿心会 理事長
加賀公英